「遊び」を考えることが、
僕は楽しくて仕方ないんです。
PROFILE
- キャリア入社
- プランナー
大学で映画やドラマの脚本制作を学んだ後、卒業後は脚本家を目指してアルバイト生活。地方の映画祭で入賞するものの仕事として生計を立てる難しさに直面し、「会社員でシナリオを書ける仕事」を探してゲーム業界へ。2009年Nintendo Cube入社。現在は、パーティゲームのプランニングを担当。
プランナーの面白さは?
パーティゲームの場合、最初はその企画の売りとなるような「遊び」を探してひたすらアイデア出しやブレスト会を行います。ミニゲームで言うと、80本つくるために全員で2000~3000案くらい出していると思います。僕はこの「遊び」を考える作業が一番楽しいです。「こんな遊びがあったら面白がってもらえるんじゃないか?」と考えて人に伝えるのが楽しくて仕方ないです。ただ、いざつくり始めると面白さの手応えを感じられるまではすごく不安で、上手くいかずに迷宮にはまってしまった時は、苦しみ悶えることもあります…。
ゲームのネタはどうやって発想する?
発想方法は色々あると思うのですが、僕は自分や他人の「感情が動いている」と感じた出来事から着想を得ることが多いように思います。嬉しい、楽しい、気持ちいい、悲しい、悔しい、腹が立つ、何でも良いのですが、感情が動くということはゲームになる可能性があるんじゃないかと。例えば…、いま目の前にお茶の入ったコップがありますが、コップにお茶を注いだ時、1回で狙った量にピッタリ注げたらちょっと嬉しく感じそうじゃないですか?こういうのを見つけたら「なぜ嬉しいのか」を分解して、それをどうゲームに落としこんだら成立するか考えます。あとはそのアイデアを他の人がどう感じるか、色んな人に話して感想を聞きます。
仕事で大事にしていることは?
いつまでたっても不十分ではありますが、「とことん考えること」です。
プランナーの仕事は「理解して」「考えて」「伝えて」「出来たものを確認する」というサイクルがメインになると思うのですが、この「考えて」を「とことん考える」ことです。仕様が要件に合っているか、穴はないか、狙った体験を実現できそうか、プレイヤーが遊びづらかったり、つまらないと感じることはないか、などとことん考え抜くことが、プランナーが最も責任を持ってやらないといけないことだと思います。ちなみに、ゲームは様々な人が遊ぶものなので「色々な人の視点」で考えることがとても大事なのですが、これが僕にとっては難しく、苦労しています。
あとは、デザイナーさんやプログラマーさんたちに作業を発注する立場なので、信用を得られるよう誠実に仕事をする、ということでしょうか。誠実というと気恥ずかしいですが、嘘をつかない、ミスをしたら素直に謝る、ありがとうはちゃんと言う、その人が仕事しやすいように準備する、説明をする、話を聞く、などだと思います。
働く環境は?
とても良い環境だと思います。
タスクがオーバーしている時は大体調整してもらえるので、定時で上がれることが多いです。こどもが生まれた時には育児休暇も取らせてもらえました。男性で育休を取るとあれこれ言われたりするのかなと思ったのですが、そんなことは一切なく、むしろ応援してもらえました。そういう面でもこの会社で良かったなと思います。子育て世代のスタッフも多く、そういった事情を分かり合える方たちが職場にいるのも、とてもありがたいです。
働きやすい環境を支えている理由のひとつに会社の制度もあると思いますが、その制度をつくっているのも結局は人なので、いい人がいる会社は働きやすく、この会社はいい人が多いと思います。
志望する方へひとこと
ゲーム制作は本当に良い仕事だと思います。
会社員としてエンターテインメントのコンテンツをつくらせてもらえる仕事って、ゲームとあと数えるほどしかないのではないかと思います。十数年やってみましたが、この仕事に就くことができ、続けさせてもらえて本当に運が良かったと感じています。ぜひ、おススメします!
- 考えを詰めるとき妥協しない。
- 実は色々やっている。
(楽器とか映像とか) - みんなからの愛されキャラ。
- 誰に対しても優しい物腰で穏やか。
一緒に遊んでくれる優しいお父さん。